2012年06月29日

混じってます?

ウグイの産卵の話題続きですみません。
今、観察窓の前には3種類のウグイが集まって産卵行動をしています。
普段は姿がよく似ているため見分けにくいこの3種ですが、産卵期の婚姻色が出ると
その違いが分かりやすくなります。

DSCN0465.JPG

これが普通のウグイ。体が黒ずんでいて、横に赤い3本線が出ています。
3種類の中では一番赤い部分が多く、「アカハラ(赤腹)」の別名に最もふさわしい
種類です。残りの2種はこちら。

DSC_0607.JPG

上がマルタウグイで下がエゾウグイです。
マルタウグイは基本的に全身黒っぽく、腹部が白くなり、そのお腹の白い部分の上に
赤い線が1本出ます。また、背びれの付け根やエラぶたの上の部分も赤くなります。

エゾウグイは体側に黒い線が出て、エラぶたの下のほっぺたの部分と、各ヒレの付け根が
赤くなります。

こうして並べてみると、よりその違いがはっきりすると思いますが、ではこれは?

DSCN0506.JPG

写真中央のこの個体、恐らくエゾウグイとマルタウグイの雑種だと思います。
上の写真と見比べると、婚姻色と体形の混ざり具合がよく分かるのではないでしょうか。
他にも、色々と怪しげな婚姻色を呈した個体が、チラホラ見受けられます。

この3種、時期も場所も似通って産卵しますので、雑種ができてしまうのも当たり前と
いうところでしょうか。でも、そうすると種のあり方ってどうなっているのでしょう?

本当に不思議なウグイたち。
外道として粗末に扱う前に、その魅力にも少し目を向けていただきたいものです。




posted by チトセアメ at 23:56| 北海道 ☔| Comment(6) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月28日

ウグイの産卵 過酷

先日ご紹介した、観察窓でのウグイの産卵は、未だ激しく続いています。
一時少なくなったマルタウグイも、また再び数を増し、婚姻色の鮮やかなウグイが
窓の手前を埋め尽くし、非常に見応えがあります。

DSCN0496.JPG

ウグイたちが産卵する川底の砂利の間には、もちろん卵があるはずです。
窓に寄ってくれている砂利の中に目をこらすと、ありました。
直径2mmほどのウグイの卵です。

DSCN0489.JPG


さらに拡大してみると、卵の中で成長している様子も良く分かります。

DSCN0489_up.JPG

でも、油断は大敵です。
ウグイの激しい産卵行動によって、砂利の様子は刻一刻と変化していきます。
さっきまでは砂利の中で守られていても、気がつくと表面に出でているなんていうことも。
その結果はこの通り。



見る間に食べ尽くされてしまいます。

今週末もまだまだウグイの産卵は続くと思いますので、ぜひご来館の上、ご覧下さい。

ラベル:コイ類
posted by チトセアメ at 23:59| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月16日

ウグイ来ました!

DSCN0465.JPG

水中観察室に、ついにウグイの群れが現れました。
鮮やかな婚姻色の赤いラインを身にまとい、何百というウグイたちが集まっています。

DSCN0454.JPG

赤い3本ラインのウグイ、そして頬の部分が赤いエゾウグイに加え、今年は大きなマルタウグイもたくさん集まっています。

DSCN0463.JPG

産卵はしばらく続くと思います。
ライブカメラでもご覧いただけますが、ぜひナマで迫力ある様子をご覧ください。

ラベル:コイ類
posted by チトセアメ at 23:59| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月28日

前回の記事の時には写真が撮れず載せなかったのですが、ヤツメウナギと言えばやっぱりこの顔ではないでしょうか。

DSCN0057.JPG

窓に吸い付く吸盤状の口です。
今シーズンはヤツメがたくさん見えましたが、なぜか泳ぎ回っていることが多く、吸い付いても石の上だったり、窓の端っこだったりで、なかなかこの状態に出会えていませんでしたが、ようやく撮れました。

顔といえば、こちらも最近また姿を見せ始めています。

DSCN0135.JPG

昨年も観察窓にいっぱい登場したハナカジカです。正面顔がなかなか愛嬌あってかわいいと思うのですが、いかがでしょう。今年もまた、観察窓の常連さんに加わってくれるでしょうか。

水温の上昇とともに、様々な種類の魚が登場して賑やかになってきた観察窓。
これからの毎日の観察が、本当に楽しみです。

posted by チトセアメ at 23:58| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月20日

カワヤツメ出現中

DSCN9809.JPG

千歳川水中観察室では、サケの稚魚がほとんど海へ旅立ちました。
代わって最近観察窓に連日姿を見せているのは、写真のカワヤツメです。

カワヤツメはヤツメウナギの仲間で、この季節に産卵のため、海から川へ
遡上してきます。体長は40cmほど。
口が吸盤状になっていて、海ではサケ科魚類などに吸い付いて吸血生活を
しています。

以前は水中観察室の前でも、ウネウネと十数匹が群がって産卵する様子が
みられたこともあるのですが、近年は数が減り、姿を見かける機会も少な
くなっていました。

でも、今年はここ数日毎日姿を見ることができ、今日などは一度に4匹も
見かけました。こんなにたくさん見えた年は、本当に久しぶりです。

今後個体数が回復して、また観察窓でヤツメウナギの産卵が見られるよう
になったら嬉しいですね。

動画もアップしてみましたので、ニョロニョロと泳ぐ様子をどうぞご覧
ください。



ラベル:ヤツメウナギ
posted by チトセアメ at 23:57| 北海道 ☔| Comment(4) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月19日

稚魚増えました!

今日は朝からうっすらと雪が積もったかと思えば、日中は冷たい風の吹雪に
なり、このところの暖かさから一転、すっかり冬に逆戻りという感じでした。

でも、千歳川の中は相変わらずの春の賑わい。
上流のふ化場から放流が始まり、観察窓にはたくさんのサケ稚魚が集まって
います。


川底近くから

DSCN9257.JPG


水面の方にまで

DSCN9249.JPG


小水槽の展示も数では負けていませんが、やっぱり川の中を泳ぐたくましい姿には
ちょっとかなわないでしょうか。

稚魚たちの旅立ちは、まだしばらく続きます。
春ならではの新しい生命の輝きと力強さを、感じていただければと思います。

ラベル:サケ稚魚
posted by チトセアメ at 23:59| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月28日

ブラウン産卵行動中

DSC_0148.JPG

ここ1週間ほど、水中観察室ではブラウントラウトの産卵行動が続いています。
最初に現れたのは写真のペアで、メスは海から上ってきたのかのような、銀色の
体色をしていました。

その後、大小色々な個体が現れ、本日は合計5個体が確認できました。
今のところ、ちょくちょく産卵行動らしき様子が見られるのは、こちらのペアです。

DSCN8806.JPG

でも、あちこちに産卵床を掘ってはいるのですが、肝心の産卵の瞬間は、まだ確認
できていません。やたらと掘り返しているため、こんなことも起きました。


DSCN8769.JPG

赤丸のところにブラウンのメス、矢印のところ、分かるでしょうか。
アップにしてみると

DSCN8768.JPG

卵径も大きく、どうやら先に産卵してあったサケの卵が掘り出されてしまった
ようです。さすがにこの時期、サケのメスの姿はなく、どうにも守ることは
かなわなかったようです。


このブラウンのメス、もう少し観察するとこんなことにも気がつきました。

DSCN8796.JPG

丸の中や矢印のところに、サケに寄生するエゾビルがくっついています。
特に腹ビレの丸のところは、5匹ほどがまとまっているようでした。
宿主となるサケがいなくなるこの季節、寄生生物のエゾビルにとって、ブラウン
の存在はありがたいものなのでしょうか。


このブラウンたち、もう少しの間は居着いてくれそうです。
時々、ライブカメラの前にも登場していますので、お時間合いましたら、ちょっと
のぞいてみてください。

ラベル:外来種
posted by チトセアメ at 23:57| 北海道 ☔| Comment(3) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月13日

ホオジロガモの群れ登場

年明け早々から観察窓にちょくちょく姿を見せてくれていたホオジロガモ
オスの頬が白いことが名前の由来です。
これまでは、観察窓に登場してもオス1羽がせいぜいだったのですが、突然群れでの
潜水が見られました。

DSCN8487.JPG

数えられただけで、12羽いました。頬が白くないメスの姿も見られました。
静止画ではこのおもしろさは伝わりにくいと思いますので、動画もご覧ください。




キンクロハジロの群れは見たことありましたが、ホオジロガモでは初めて見ました。
こうした水鳥の潜水が見られるのも、そろそろ終わり。
また別の土地へ渡って行ってしまいます。

名残惜しい気もしますが、こうした生き物たちが見せてくれる季節の移ろいを、
これからも楽しみにしたいと思います。
ラベル:野鳥
posted by チトセアメ at 23:59| 北海道 ☔| Comment(2) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月30日

春近し・・・?

相変わらず寒い日が続き、水温が1℃台と冷たい千歳川。
水中観察室からは、ついにサケの親の姿が消えてしまいましたが、代わって気の早い
サケの稚魚が姿を現してくれました。

DSCN8458.JPG

今年は新春オープン初日にも1匹観察窓から見えるという、早い登場がありましたが、
1月中にまさかまたサケ稚魚が登場するとは思いませんでした。


少し撮影していると

DSCN8460.JPG

なんと、2匹目も現れて一緒に泳ぎ始めました。
強烈な寒さが続く毎日ですが、もしかすると春の訪れは意外に近くまで来ているの
かもしれません。

posted by チトセアメ at 23:58| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月20日

母は強し

DSCN8327.JPG

今朝、水中観察室に40cmほどのブラウントラウトのペアが現れました。
2年ほど前に、ブラウンの産卵が窓の前で見られましたが、はっきりペアだと分かる
ブラウンが登場したのは、そのとき以来です。

とはいえ、その気なのはオス(写真の後ろの個体)ばかり。
体を震わせ、一生懸命メスにアピールするも、メスは知らん顔で、産卵床を
掘る素振りもありません。


そうこうするうち、2匹の間に割って入る姿が・・・

DSCN8331.JPG


産卵を終えたサケのメスです。
実は矢印のところの砂利の盛り上がりは、彼女が卵を産んだところなのです。
大事な卵を掘り出されてたまるかと、近くで産卵行動を始めそうなこのペアに
けん制に入ったようです。

でもこのメスは、すでに産卵を終えて3週間近くここにとどまっています。
もう素早く泳ぐこともできず、噛みつく力も無いようです。ただただブラウン
の周りをフラフラとまとわりつくように泳ぐという感じでしたが、卵を守ろう
という必死さは伝わってきた気がします。

彼女の気迫に負けたのか、結局ブラウンは2匹そろって泳ぎ去っていきました。


夕方、観察窓を確認したとき、このメスの姿は見えなくなっていました。
まさに、最後の力をふり絞っての行動だったのかもしれません。

観察窓の前の川底に埋もれた、たくさんのサケの卵たち。
つい、できるだけ多くの卵が、無事に孵化してくれるといいなと思って
しまいました。

posted by チトセアメ at 23:56| 北海道 ☔| Comment(2) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。