2014年09月10日

サケ親魚展示中

インディアン水車橋


ご報告が遅くなりましたが、インディアン水車でのサケ捕獲も始まり、いよいよ千歳川に戻ってきたサケ親魚の展示が館内の80トン水槽でも始まりました。

サケ親魚の展示



やはり、この迫力の魚体が登場すると水槽展示の雰囲気が一変します。今シーズンは、あまりサケの遡上が芳しくないような予報も出ていますが、千歳川の遡上は今のところ、まずまず前年並みというところでしょうか。

公式ホームページで例年通り、水車でのサケ捕獲数をご報告していますので、そちらもどうぞご覧ください。

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2014年08月22日

水色のアマガエル登場

受付カウンター横の小さな水槽に、ちょっと変わったカエルがお目見えしました。

水色のアマガエル


こちら、水色のアマガエルです。
黄緑色のアマガエルは、水辺の生き物コーナーでもお馴染みですが、水色のアマガエルは以前、鷹栖町で見つかったものをお譲りいただいて以来の展示となりました。


水色のアマガエル


今回のこの子も、お客様からお譲りいただいたものです。
今は、生きた昆虫をエサにやっているので、その補食シーンを時々目にすることができます。


じっと狙いを定めて・・・・・

獲物を見つめる



べろんちょっと!

舌を出して獲物をゲット



顔の先に丸く赤っぽく見えている部分が舌です。この時は舌を伸ばすだけでなく、勢いで体ごと獲物に飛びかかって“パクッ”といきました。

獲物を狙っているときは人目を気にせず、こんなちょっとはしたないポーズになることも。

DSCN3440.JPG



水色のアマガエルと一緒に、オタマジャクシから変態して間もないk緑色のアマガエルも展示していますので、見つけて見比べてみて下さい。

ラベル:両生類
posted by チトセアメ at 23:09| 北海道 ☔| Comment(2) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

お腹すいたよ〜 (^o^)

サケふるの事務所でよく聞かれる“PinkBoASTAR”さんのつぶやきではありません。
館内の生き物たちには、しょっちゅうお腹を空かしている食欲旺盛なのがたくさんいます。


襲われる!?


ピースサインの女の子の、ギョ(魚)ッとした視線の先には、口をまーるく開けて今にも襲いかからんばかりの、お腹を空かしたコイたちの姿。といっても、もちろん本当に人を襲おうとしている訳ではないですね。コイたちのお目当てはこちら。

エサガチャ


そう、人気の“エサガチャ”です。渓流水槽では、1カプセル100円のエサガチャで、来館された皆さんの手でエサをやっていただくことができます。そのため人が近づくと「エサくれ〜っ」と、とりあえず寄ってくるんです。お客様が少なく、あまりエサがあたらない日などはご覧の通り。

集まりすぎ


端から見ると、ちょっとすごい光景になっています。ちなみに、エサガチャの数には制限がありますので、品切れの際にはご容赦を。


続いて、最近お腹が空いたときに、なかなかの個性を見せてくれるのがこちらの魚です。

横になるオオウナギ


先日仲間入りしたばかりの“オオウナギ”です。でも、何だか少し姿が変ですね。角度を変えてみるとこんな感じです。

お腹を見せるオオウナギ


おっと、大丈夫か!? 実はこのオオウナギ、お腹が空いてくるとゴロンっと横になったり、お腹を上に向けたりして、やる気のないポーズをとるのです。

最初見たときは、調子を崩したのかと驚きましたが、エサも食べるし食べるとすぐに元に戻ります。その日にやるエサが多いと次に横になるのは3〜5日後くらいなのですが、エサが少ないと翌々日には横になります。こんな風に色々と付き合っていくうちに、どうやらこれが“お腹すいたポーズ”らしいということが分かってきました。

オオウナギのエサには、魚をやっています。指宿では活魚を食べていたとのことでしたので、今の展示水槽にも生きたウグイをエサのつもりで入れてみたのですが一向に食べず、結局死んだ魚をマジックハンドで口元まで持って行って食べさせてやっています。『なんたる過保護!』という声も聞こえてきそうですが、大事なウナギ様なので、仕方なしです。

でも、ただやるのでは迫力に欠けるので、こんなことをしてみました。

水面から口出すオオウナギ


オオウナギの口が、エサの魚に向かって水面から出ているのが分かるでしょうか。そう、このオオウナギの故郷、池田湖の“イッシー”を彷彿とさせる、水面から顔を出しての給餌を練習中なのです。

今では何とか、このくらいまではいけるようになりました。

水面から顔出してエサ食べる


“イッシー”というより“スネークマンショー”?。でも、ご覧になったお客様からは、歓声も上がりますし、一部お子様からは「こわい」の声も。それなりの迫力はあるようです。

いずれは水面からさらに上、水槽からも顔を出してエサを食べるようになったらすごいなと、勝手に目論んでいます。

ちなみにオオウナギのエサは不定期ですが、土・日を中心に15時30分からやることが多いので、気になる方はぜひ見にいらして下さい。それと、間もなくオオウナギさんの名前も発表になると思うので、そちらも楽しみにお待ちください。


ラベル:コイ類 ウナギ類
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2014年07月26日

オオウナギ登場

今年、千歳市と鹿児島県指宿市は、姉妹都市提携20年を迎えました。
その記念に、指宿市の池田湖で天然記念物に指定されているオオウナギを贈っていただき、ふるさと館で展示を始めています。

オオウナギを展示しているドーム水槽


ちょっと見えにくいですが、手前のドーム型水槽に入っているのがオオウナギです。
オオウナギは、ニホンウナギが大きくなったものではなく、別の種類です。展示中のオオウナギは全長1.5mほどですが、大きくなると2mほどにもなることがあるそうです。年齢は姉妹都市提携と同じく20才。ちなみにふるさと館も今年9月10日で20才になります。


指宿紹介


水槽の周りには、指宿市長のコメントをはじめ指宿市の観光案内や、ユーモアいっぱいのオオウナギのプロフィールなども掲示してあります。


名前募集中


大きな体ではありますが、ゆったりと動く様子や人に慣れている仕草はどことなく可愛らしく、来館された皆さんの目を惹いています。現在、このオオウナギの名前も募集中です。
来館の上、館内の応募用紙に記入して、備え付けの応募箱にご応募ください。採用された方には、指宿市のアップルマンゴーなど、特産品のプレゼントもあります。
募集は8月12日まで。ぜひ、ぜひ名付け親になってください。

なお、土・日にはオオウナギがエサを食べるところもご覧いただけます。
普段はあまり動かないオオウナギも、エサの前後はご覧の通り。

泳ぎ回るオオウナギ


泳ぎ回る姿はなかなかの迫力です。
日によってエサの時間が変わる可能性はありますが、明日は恐らく午前11時30分頃と、午後3時30分頃に行う予定なので、お時間合いましたら名前の応募方々、ぜひご覧になってください。

ラベル:ウナギ類
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2014年07月15日

真っ白に!

サケふるの水辺の生き物コーナーで展示中のモクズガニ。
北海道の淡水域にはサワガニはおらず、生息するのはこのモクズガニだけです。
現在のモクズガニの写真がこちら。

展示中のモクズガニ



モクズガニをご覧になったことがある方は、何か違和感を感じませんか。
そう、トレードマークともいえる両ハサミにはえた「毛」が真っ白です。
年をとったとか、ものすごい恐怖に駆られたとかいうわけではありません。
実はこのモクズガニ、脱皮直後なんです。脱皮殻を見てみると・・・

モクズガニの脱皮殻



ハサミの毛はこのとおり茶色です。
脱皮の際、ハサミの毛は付いたまま殻と一緒に抜けてしまい、中のハサミには既に新しい毛が生えているんですね。それも真っ白でふわふわな感じの。

脱皮直後の毛が白いモクズガニ



しばらくはこの姿、脱皮殻とともにご覧いただけます。
ハサミの毛が白いうちに、ぜひどうぞ。

posted by チトセアメ at 23:59| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月30日

イトヨの赤ちゃん

先日ふ化したとお伝えしたイトヨの稚魚ですが、順調にすくすくと育ち、お父さんの周りを泳ぎ出すようになってきました。

イトヨのオスと稚魚



泳いでいる稚魚は、ざっと数えて60〜70匹ほどいるでしょうか。毎日、エサのブラインシュリンプをもりもり食べて成長しています。もう、トレードマークの背中のトゲも分かるようになってきました。

背中にトゲが見えるイトヨの稚魚


イトヨの稚魚



だいぶ姿も見えるようになったので、皆さんにもご覧いただけるよう、受付カウンター横に水槽を展示しました。

イトヨ稚魚展示水槽



さて、ここで一波乱。水槽が移動し状況が変わったことに気づいたお父さん、ちょっとパニックを起こしてしまったのか、突然稚魚を襲うそぶりを見せ始めました。
本当は親子仲良く泳ぐところをご覧いただきたかったのですが、残念ながらお父さんは退場いただき、バックヤードの水槽に戻しました。現在は稚魚だけがワラワラと泳いでいます。


親の姿に似てきたイトヨの稚魚


アップで見ると、かなり親の姿に近づいていることが分かります。この分だと、あっという間にかわいい稚魚の時代は過ぎ、大きくなってしまいそうです。

なかなか目にする機会がない小さい姿のうちに、ぜひご覧になったください。

ラベル:トゲウオ類
posted by チトセアメ at 23:20| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月14日

こちらは“ふ化”しました

先日お伝えした、バックヤードで産卵したイトヨの続報です。

朝、出勤してみると、前の日の晩まできちんとしていた巣がすっかり壊れ、卵を守っていたオスが何だかすごく荒れていました。

壊れた巣



何か気に入らないことがあって、自分から巣をこわしてしまったのでしょうか。
もしかすると、実はうまく受精できていなかったとか・・・
ふ化を楽しみにしていたのに残念、と思いきや、オスの近くで何かが動きました。


オスの下に


写真のオスの胸ビレの下の方、お分かりいただけるでしょうか。
もっと拡大して見ましょう。


イトヨの稚魚


あっ、稚魚がふ化していました! どうやら、ふ化しない卵だったから巣を壊したのでではなく、ふ化したから壊した、ということだったようです。

産卵確認からまだたったの5日。水温が少し高めだったことも、早めのふ化に影響したと思われます。


イトヨのオスと稚魚


こんなところにも見つけました。お父さんと比べても、かなり小さいですね。
その気になれば、一口で「パクッ」といけちゃいそうですが、イトヨの父性本能?はすさまじく、水槽をのぞく人間に対しても、自分の子どもを守ろうと攻撃を仕掛けてくるほどです。

ジッと見ていても、時々ちょろちょろ、チョロチョロッと泳ぐ姿が見える程度なのですが、試しに水草のところを撮影して拡大して見ると

稚魚いっぱい!


なんとこの写真に写っただけで10匹、矢印のところ全部に稚魚が隠れていました。写真をクリックして大きくしていくと、稚魚の姿も分かりやすくなると思います。それにしても、全部で何匹ほどふ化したのでしょうか。

稚魚が泳ぎだし、お父さんがもう少し落ち着いたら展示して皆さまにもご覧いただこうと思っていますので、もう少しお待ちください。

どうしても一足先にご覧になりたい方、本日6月14日の「飼育係ちょこっと体験」がチャンスです。バックヤードにもおいでいただけますので、ぜひご参加の上、イトヨのお父さんと子どもたちの、ほほえましい姿をご覧ください。

ラベル:トゲウオ類
posted by チトセアメ at 00:49| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月13日

水槽でも“羽化”しました

先の記事で、あちこちで昆虫が羽化しているというお話しをしたばかりですが、サケふる館内の「水辺の生き物」水槽でも、展示中のヤゴが羽化しました。

羽化したギンヤンマ♂


羽化用にセットした棒の一番上まで上って、ヤゴからトンボへ。
残念ながら羽化は終わってしまっていて、その様子までは見られませんでしたが、羽化したのは憧れのスピードスター“ギンヤンマ”でした。


羽化したギンヤンマ♂


やっぱり、かっこいいですね。
最近ヤゴが、棒にくっついたり少し上ったりという様子がちょくちょく見られたので、そろそろかなとは思っていました。


羽化したギンヤンマ


しかし、羽化してしまえば水槽内に置いておくわけにもいきません。
でも今日はあいにくの暴風雨。夕方、少し雨足が弱まったときに、サーモンパークの木陰に放してあげました。あっ、このヤゴはもちろん、千歳で捕獲したものです。

羽化殻だけはそのまま水槽内に入れてありますので、ご来館の際には観察してみてください。

羽化殻 ちょっと寂しそう?



ヤゴ水槽には他にも、ぺったんこの体をした、サナエトンボの仲間のコオニヤンマや

コオニヤンマのヤゴ



トンボの王者、オニヤンマのヤゴも展示しています。

オニヤンマのヤゴ



どちらも、今年羽化する可能性がありますので、お楽しみに。

ラベル:水生昆虫
posted by チトセアメ at 00:18| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月10日

イクメンです!

イトヨのペア


バックヤードで飼育しているトゲウオの仲間「イトヨ」が産卵しました。
イトヨはオスが水草などを使って鳥のように巣作りをして、そこにメスが卵を産み、ふ化するまでオスがせっせと世話をします。


婚姻色が出たイトヨのオス


成熟したオスは、背中が青くお腹が赤い婚姻色を現し、結構派手な体色になります。
巣はどんな感じかというと・・・

イトヨの巣


矢印のところにあるのが巣ですが、少々分かりにくいですね。少しアップにしてみます。


イトヨの巣


せっかくレイアウトしていた水草のヘアーグラスを見事になぎ倒し、固めて上手に巣にしています。
さらに拡大して見ると

巣の中の卵


透明な卵が入っているのが分かるでしょうか。
お父さんは頻繁に巣の入口にやってきては、胸ビレを使って卵に水を送ったり、口でつついて巣の形状を整えたりしています。
卵が見えているのが気に入らなかったのか、巣の形状はこのあとどんどん変わり、最後は水草でしっかり隠されてしまいました。

ちょっとだけ、オスのお世話の様子を動画でどうぞ。




順調にいけば、1週間から10日ほどで稚魚がふ化してくることでしょう。
ふ化したら、皆さまにもご覧いただけるよう展示に出したいと思っていますので、もうしばらくお待ちください。


ラベル:トゲウオ類
posted by チトセアメ at 23:56| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月05日

カイツブリの卵

ご報告がかなり遅くなってしまいましたが、先日のカイツブリの卵の続報です。
恒温器に入れ、転卵(卵の上下をひっくり返すこと)を繰り返し様子を見てきましたが、結果はこちら。

カイツブリの卵



写真では分かりにくいかもしれませんが、懐中電灯の光を当てて透かしてみても黄身の周りに血管の発達等は全く確認できず、どうやら無精卵で間違いなかったようです。

未練たらしくしばらく置いていましたが今回は諦めました。
その後、産卵は続いておりませんが、次の卵を楽しみに待ちたいと思います。

ラベル:カイツブリ
posted by チトセアメ at 23:57| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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