そこには、お世辞にも綺麗とはいえない、よどんだ池というか沼というかという感じの場所があるのですが、その水面に浮いた藻の上に、白い固まりを見つけました。
もう少し拡大してみると、正体が分かりました。
矢印の先には脚も見え、どうやらコオイムシの仲間の卵のようです。
背負っているのはお父さん。イトヨと同様、こちらも子どもの世話をするのはオスの仕事です。
お母さんはお父さんの背中に卵を産み付けると、あとはお任せです。お父さんは水に潜ったり出たりしながら、卵が乾かないように、そして呼吸ができるよう世話をします。
しかし、こんな昼間から水面に出てきて大丈夫なのでしょうか。
さらにアップにしてみると、卵に眼ができているのに気が付きました。
どうやら、ふ化が間近でその手助けをするために、水面に上がってきたようです。しばらく観察したいところでしたが、別件もありふ化を見届けることはできませんでした。
コオイムシ類はサケふるでも展示中です。ちなみに、以前卵を背負ったオスを展示水槽で撮影した写真がこちらです。
そして、ふ化した赤ちゃんコオイムシがこちら。
今年は卵を背負うオスの姿が見られるでしょうか。
その時はまた、ご報告します。
ラベル:水生昆虫