咲き始めた花とともに“虫”たちの動きも活発になってきて、色々な昆虫を目にするようになってきているのです。
花の蜜を求め、チョウも飛び回っていますが、こちらは交尾中のモンキチョウ。
近づいてカメラを向けても、全然気にせず逃げもしません。何と、クモが乗ってきても知らん顔でした。
うーん、すさまじい集中力というか何というか・・・。クモの方がそそくさと逃げていきました。
こちらはシジミチョウの仲間、ベニシジミです。
閉じていると地味目な羽も、広げるとこのとおり。
ベニシジミには春型と夏型があるのですが、このオレンジの派手さは春型のみのものらしいです。
こんな少し可哀想な姿も見かけました。
ミヤマカラスアゲハでしょうか。羽化に失敗したらしく、一方の羽がシワになってしまっていて、飛べないようです。生き残るのは、きっと難しいでしょう。
花にはこんな虫も集まっていました。
甘いもの大好きなアリさんたちには、タンポポの蜜も美味しい食料なんですね。
ヒメセアカケバエでしょうか。ケバエの仲間で胸部の背中側が赤い種類もよく見かけます。この種は色々いるようで、はっきり分かりませんでした。
同じくハエ目の足の長い巨大な蚊のようなガガンボの仲間もいました。
ガガンボは、幼虫時代を水の中で過ごす水生昆虫なのですが、千歳川沿いの遊歩道の欄干に、こんなものも見つけました。
分かりにくいかもしれませんが、カワゲラの仲間の羽化殻です。
しかし、幼虫は川の中から上ってきたのですから、ゆうに2m以上も壁や欄干を上って、このてっぺんで羽化したことになります。もっと水の近くで羽化した方が楽でしょうに、なぜなのでしょう。
せっかく頑張って羽化したのに、すぐ近くではカワゲラの仲間の成虫が、クモの巣にかかってしまっていました。
今は通勤時が楽しいですが、これから夏になると街灯に集まる夜の昆虫観察も興味深くなっていきます。
千歳川沿いの通勤路、本当に贅沢な時間を過ごさせてくれます。