自宅からふるさと館まで、せっかくなので少し遠回りして千歳川沿いを歩くと片道およそ3.5km。色々な生き物たちとの出会いを楽しみながらの、贅沢な出勤タイムです。
今は鳥たちも恋の季節。通勤途中に、鳥たちの巣を見つけるのも楽しみの一つです。
まずは、巣作りして人間に迷惑がられるこちら。
ハシブトガラスの巣です。青っぽく見えているのは、何かプラスチックでしょうか。
公園などに作るとすぐ撤去されてしまうこともありますが、ここは何とか無事に、既に卵を温め始めているようでした。
こんなところにも、鳥さんの巣がありました。
JR千歳線の高架の下側に開いている穴です。ここから出入りして巣作りしているのは・・・
こちらのドバトでした。巣材らしきものをクチバシにくわえて、ちょくちょく出入りしています。しかし、電車が通るたびかなりの騒音だと思うのですが、よく平気なものです。
上の穴から足下に目を移すとこんな光景も見られました。
ちょっと可哀想な状況でしたが、ハヤブサなどの猛禽かそれともキタキツネなどにやられたのでしょうか。こんな街中でも、生き物たちにとってはなかなか厳しい生存競争があるようです。
さて、ここまではちょっと前置き。この時期の一番の楽しみは、実はこちらです。
4月下旬くらいから始まっている、イワツバメの巣作りです。
この巣は昨年も使っていたものだったのですが、上の入口部分がかなり欠けてしまっていて、ペアで補修作業を始めたようです。このペア、昨年この巣を使ったペアと同じかどうかは分かりませんが、割り込もうとする他のイワツバメたちを追い払いながら、一生懸命補修していました。
イワツバメの巣の材料はこちら。
泥と枯れ草などをくわえているのがお分かりいただけるでしょうか。
イワツバメは泥や土に唾液をまぜ、それに枯れ草や植物の根などをつなぎにして、巣を作っていきます。巣材集めの場所はだいたい決まっていて、次々に飛んできては材料を素早くくわえ、また巣へと戻っていきます。
時には夢中になって、人のいるすぐそばまで飛んでくることもあります。
こうして集めた巣材で、補修されていった巣はこんな感じです。
茶色の濃い部分が新たに付けられた巣材です。入口部分がどんどん盛り上がり、少しずつ小さくなっています。
昨日の朝は、ついに完成したと見えてこんな感じでした。
2羽がせまい巣の入口で顔をピッタリ寄せ合う様子がなんともいえず可愛らしいです。
これからいよいよ抱卵、そして子育てが始まるのでしょう。なるべくお邪魔しないように、あまり長々立ち止まらないようにしながら、これからも様子を見ていきたいと思います。
こんな風に色々な生き物が私の足を止め、あれこれ見たり撮したりながらの通勤なので、タッタカ歩けば30分ほどの道のりのはずが、夢中になりすぎ50分近くかかってしまうことも。最後はランニングになって朝から一汗かくこともしばしばです。
これからも通勤中に見かける、身近な生き物たちの様子もご報告したいと思いますので、お付き合い下さい。
ラベル:野鳥