2012年02月28日

ブラウン産卵行動中

DSC_0148.JPG

ここ1週間ほど、水中観察室ではブラウントラウトの産卵行動が続いています。
最初に現れたのは写真のペアで、メスは海から上ってきたのかのような、銀色の
体色をしていました。

その後、大小色々な個体が現れ、本日は合計5個体が確認できました。
今のところ、ちょくちょく産卵行動らしき様子が見られるのは、こちらのペアです。

DSCN8806.JPG

でも、あちこちに産卵床を掘ってはいるのですが、肝心の産卵の瞬間は、まだ確認
できていません。やたらと掘り返しているため、こんなことも起きました。


DSCN8769.JPG

赤丸のところにブラウンのメス、矢印のところ、分かるでしょうか。
アップにしてみると

DSCN8768.JPG

卵径も大きく、どうやら先に産卵してあったサケの卵が掘り出されてしまった
ようです。さすがにこの時期、サケのメスの姿はなく、どうにも守ることは
かなわなかったようです。


このブラウンのメス、もう少し観察するとこんなことにも気がつきました。

DSCN8796.JPG

丸の中や矢印のところに、サケに寄生するエゾビルがくっついています。
特に腹ビレの丸のところは、5匹ほどがまとまっているようでした。
宿主となるサケがいなくなるこの季節、寄生生物のエゾビルにとって、ブラウン
の存在はありがたいものなのでしょうか。


このブラウンたち、もう少しの間は居着いてくれそうです。
時々、ライブカメラの前にも登場していますので、お時間合いましたら、ちょっと
のぞいてみてください。



ラベル:外来種
posted by チトセアメ at 23:57| 北海道 ☔| Comment(3) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブラウントラウトは環境省の要注意外来生物にも指定されている外来種ですが、駆除等の対策は行わないのでしょうか。少なくとも、サケの産卵とブラウントラウトの産卵を同列に扱うのは問題であるように感じます。ブラウントラウトでは、その魚食性の強さから在来種に対する食害が注目されていますが、サケの卵の掘り起こしの影響といった視点も外来種の影響を評価する上で非常に重要な視点となるはずです。
Posted by ちゃま at 2012年02月29日 12:21
> ちゃまさん

はじめまして。コメントありがとうございます。千歳川でも近年、本当にブラウントラウトが増加し、観察窓で見かける頻度も増えています。在来の生物などに対する様々な影響が懸念され、状況によっては駆除を行っている場合もあるようです。

誤解を招いてしまったようで申し訳ありませんでしたが、サケの産卵と同様に、ブラウントラウトの産卵が観察窓で見えることを歓迎しているつもりはなく、むしろ問題だと思っています。ただ、実際に目の前でブラウントラウトの産卵行動を観察できることは滅多にない機会であり、興味関心が先行した書き方になってしまったかもしれません。

観察窓での情報は、ご指摘の通り、外来種問題を考える上での、貴重な記録となっていくことと思います。サケ卵の掘り返しや、外来種と寄生生物との新たな関係ができる点なども、外来種による影響事例としてご報告したつもりでした。

今後も好むと好まざるとに関わらず、外来種がらみの記事をアップする機会は結構多いと思います。またご指摘いただく点が出てくるかもしれませんが、これを機会に、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by チトセアメ at 2012年03月02日 02:59
はじめまして最近あるブログで観察窓から
ドジョウらしき個体を観察していた人にあれはアユモドキではないかという人がいました
本州に居る筈のアユモドキが千歳川にいることがあるのでしょうか
Posted by カセト at 2012年03月05日 21:26
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