2012年01月20日

母は強し

DSCN8327.JPG

今朝、水中観察室に40cmほどのブラウントラウトのペアが現れました。
2年ほど前に、ブラウンの産卵が窓の前で見られましたが、はっきりペアだと分かる
ブラウンが登場したのは、そのとき以来です。

とはいえ、その気なのはオス(写真の後ろの個体)ばかり。
体を震わせ、一生懸命メスにアピールするも、メスは知らん顔で、産卵床を
掘る素振りもありません。


そうこうするうち、2匹の間に割って入る姿が・・・

DSCN8331.JPG


産卵を終えたサケのメスです。
実は矢印のところの砂利の盛り上がりは、彼女が卵を産んだところなのです。
大事な卵を掘り出されてたまるかと、近くで産卵行動を始めそうなこのペアに
けん制に入ったようです。

でもこのメスは、すでに産卵を終えて3週間近くここにとどまっています。
もう素早く泳ぐこともできず、噛みつく力も無いようです。ただただブラウン
の周りをフラフラとまとわりつくように泳ぐという感じでしたが、卵を守ろう
という必死さは伝わってきた気がします。

彼女の気迫に負けたのか、結局ブラウンは2匹そろって泳ぎ去っていきました。


夕方、観察窓を確認したとき、このメスの姿は見えなくなっていました。
まさに、最後の力をふり絞っての行動だったのかもしれません。

観察窓の前の川底に埋もれた、たくさんのサケの卵たち。
つい、できるだけ多くの卵が、無事に孵化してくれるといいなと思って
しまいました。



posted by チトセアメ at 23:56| 北海道 ☔| Comment(2) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サケの母親の行動、感動的ですね。
そんなドラマを目の当たりにできる観察窓は本当に貴重ですね((*´∀`))
立派なブラウンだなぁ〜と、思ってしまうのは釣り人の悲しいサガですが・・・
Posted by カミナリ at 2012年01月21日 21:30
> カミナリさん

こうした生き物たちの野生での営みが、目の前で展開されるのが観察窓の最大の魅力ですね。ただ、このメスザケは今朝、元の場所に戻っていました。昨日の夕方は、何かでちょっとお出かけ中だったようです。すみません。お詫びして訂正いたします。


Posted by チトセアメ at 2012年01月22日 00:15
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