2014年05月01日

「春のメダカ展」開催中!

今年のゴールデンウィークも、そろそろ折り返し地点にかかってきました。千歳サケのふるさと館で実施しているイベントの詳細は、公式HPにゆずるとして、館内では「釣りキチ三平生誕40年記念展」に続き、「春のメダカ展」を開催しています。

まず受付の横に置いてあるのは、タッチャン十八番の二重染色透明標本です。メダカの内蔵や骨格が良く分かります。

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グリセリンを入れた容器に目立たないよう釣り糸で吊るし、あたかも泳いでいるかのように展示しています。

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メダカ展の本体は、館内の三面槽前にあります。凝った入口の造作は、職人・K氏によるものです。

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そしてさらに展示水槽は、サーモンパークよりも一足早く咲いた、桜の木を取り囲み並んでいます。水槽は全て水草が植えられていて、春の小川を泳ぐ、メダカのイメージを再現しようとしています。水草レイアウトは全て、今回初挑戦のタッチャンの力作です。

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近年の研究で日本のメダカは2種類に分かれることが判明し、昨年それぞれに和名が付きました。今回の展示では、その両種がそろって登場。命名後に2種揃えての展示は、北海道では初めてではないでしょうか(違っていたらすみません)。


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こちらはキタノメダカ。新潟市水族館マリンピア日本海さんにご協力いただきました。名前からすると北海道のメダカもこちら、と勘違いされそうですが、実は北海道には在来のメダカは生息しておらず、内地から移入された外来のメダカがいるのみです。


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そしてもう1種類はミナミメダカ。こちらはいおワールドかごしま水族館さんにご協力いただいたもので、ミナミメダカも色々な型に別れるようですが、今回の展示個体は「薩摩型」となります。

どちらもよく似ていますが、見分け方等は展示会場のパネルやネット情報などをご参照下さい。


また、今回の展示では広い意味でのメダカ類、カダヤシ目なども含めた旧メダカ目の仲間を15種・品種展示しています。

ここ10年くらいで増えてきた、楊貴妃や白ヒカリなどの観賞用の改良品種や、

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卵胎生のグッピー、プラティ、モーリーといったお馴染みの熱帯魚、

フラミンゴ グッピー


ミッキーマウスプラティ


バルーンモーリー


また、水草の間に群れると青く輝く目の周りがホタルを思わせるアフリカン・ランプアイや

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こちらもアフリカに生息する、ちょっと派手目の卵生メダカ“アフィオセミオン”の仲間など

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見た目にもきれいでかわいいメダカたちが集まっています。
また、3o程度しかない、メダカの赤ちゃんも展示中です。

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加えて5月3日からは、期間限定のふれ合いコーナーも充実。
5月5日の子どもの日は入館料が半額。サケ稚魚の放流イベント「サーモンフェスティバル」も実施します。

連休後半、春の一日を桜の咲き始めた千歳サケのふるさと館で、ぜひお楽しみください。



posted by チトセアメ at 06:00| 北海道 ☔| Comment(0) | イベントのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

観察窓に初登場!

千歳サケのふるさと館で、何かと話題多い千歳川水中観察室。川岸に窓を付けただけで、そのまま川の中がのぞける場所だけに、時に私たちの想像を超えた出来事が起こります。

つい先日の当ブログで、「また色々な生き物が姿を見せてくれる・・・」ようなことを書きましたが、なんと開館20年目にして、観察窓では初めて目にする生き物が登場しました。

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こちらは「絶食」やら「試食」やらで、何かと話題をさらっているグソクムシの仲間たち。ついに観察窓にグソクムシが登場・・・・・という訳ではもちろんありません。写真は葛西臨海水族園さんで撮影したものです。

では、今回の話題とグソクムシ、一体何の関係があるのでしょう。もったいつけて、ちょっと回り道。


グソクムシの仲間は、エビやカニと同じく甲殻類に属し、その中でも等脚目というグループに属します。この等脚目の仲間には、海岸の石の表面を動き回っている“フナムシ”の仲間や

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淡水中では、今まで何回も観察窓でも確認されている“ミズムシ”などがいます。

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もっと身近なところでは、こんな生き物もそうです。

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お分かりでしょうか。ちょっと指先で触ってみると

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そう、ダンゴムシ(オカダンゴムシ)です。庭石などをひっくり返すと、よく隠れていました。私は内地出身なので、ダンゴムシは身近にいてよく丸めていましたが、北海道ではダンゴムシはあまり見かけず、よく似たこちらが主流です。


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名前は“ワラジムシ”。触っても逃げるばかりで、丸くダンゴになりません。生活場所はダンゴムシ同様、石や木の下、草むらなどの地面にいて、時々人家にも入ってきます。

さて、だいぶ長々と書いてきましたが、今回観察窓で初めて観察された生物とは、何とこちらです。


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そう、ワラジムシ。最初は目を疑いました。しかし、どう見てもワラジムシ。窓の前は、水深1.5mほどの川の底です。可哀想に、何かのはずみで川に落ちてしまったのでしょう。時々流されそうになりながら、懸命に砂利の上を這い回っています。しかし所詮は陸上生物。多分すぐ溺れてしまうのだろうと見ていると、5分経っても10分経っても平然と動き回っています。一体これはどういうことだと思いつつ、20分ほど経った頃、最後は川底の砂利の間に潜っていまい、見えなくなってしまいました。


せっかくなので、水中での動きを動画でもどうぞ。




しかし、陸上生活者であるはずのワラジムシがなぜ川の中に?
もしかして、水の中でも生きられる??
そういえば、ワラジムシの呼吸器官って???

ということで、ちょっと可哀想な結果になるかもと思いつつ、早速実験。サーモンパークの林の中からワラジムシを3匹捕獲し、水槽の中へ。水面に顔を出せないようフタをして、弱った様子が見えたらすぐ出せるよう、時々状態を観察していました。果たして結果は・・・・・。
何と、10時間経っても全く問題無し。みんな元気に水槽の中を動いているのです。

もしかして大発見! と、ネットで検索してみると、なぁーんだ、という結果に。
ワラジムシではなくダンゴムシでしたが、水中で生きているのを見たという記述がいくつかありました。
知っている人は知っているということだったようです。

でも、基本的にはやはり空気呼吸のようで、その辺りは大阪市立自然史博物館のQ&Aの中に「ダンゴムシの呼吸についての質問」という記述を見つけました。こちらのページに寄れば、つまりずっと水中生活はできないということになるようです。


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でも今回のワラジムシの発見、自分の中では以前観察窓の前で、川底で踏ん張っているエゾアカガエルを見つけたときと同じくらいの衝撃がありました。まさか、観察窓の生き物リストにワラジムシが加わる日が来ようとは思っても見ませんでしたが、水中生活ができるわけではないと言うことで、まぁ番外編ということになるでしょうか。


今回、ワラジムシ観察中にこちらも見つけました。

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こちらは正真正銘の水生昆虫、コオニヤンマのヤゴです。こちらは初登場というわけではありませんが、平べったい体で、サケの稚魚と同じくらいの大きなヤゴでした。この夏には羽化するのでしょう。

千歳川水中観察室、手前味噌ながら相変わらず侮れないすごい場所です。

ラベル:甲殻類 水生昆虫
posted by チトセアメ at 00:00| 北海道 ☔| Comment(2) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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