フクジュソウ、クロッカスに続き、ナニワズの黄色い花も咲き始めました。北海道にもいよいよ、待ちわびた花の季節がやってきたようです。
この季節、花以外にもう一つ季節感があるお楽しみが、毎年近くの池に産み付けられるゼリー状に固まったエゾアカガエルの卵や
房状になったエゾサンショウウオの卵です。
つい10日前にはこの池も、まだ雪が周りを覆っていて水面に薄氷がはっていたのですが、あっという間に大量の卵が産み付けられていました。
卵の写真を撮っていると、ちょっと変わった生き物を見つけました。エゾサンショウウオの卵が写った下の写真の中に、別の生き物、もっというと昆虫がいるのが分かるでしょうか。
正解は、赤丸の中です。
この昆虫、トビケラ(エグリトビケラ?)の仲間の幼虫です。幼虫時代は水中で生活し、ミノムシのように色々なもので巣を作ってその中に住んでいます。このトビケラは、落ち葉をきれいに楕円形に切り取って、大きさ順に並べてくっつけて巣にしているようです。
ちょっとかわいそうですが、分かりやすいように少し陸にあげてみました。
左側の大きな穴から頭が出てきます。本来は、今上に向いている方が下になります。
水中で頭を出して移動中の写真がこちらです。
赤い矢印の先にあるのが頭で、黄色い矢印のところに脚があります。
しかし、これだけの巣を作るのはかなりの手間だと思うのですが、どのトビケラも上手に作って隠れています。
帰りがけ、千歳川沿いでこの春初のウグイスの鳴き声も耳にしましたが、負けじと木の上でなく、キセキレイのお腹の黄色もきれいでした。
いよいよ春本番、水辺も含め生き物たちの動きが活発になってきたようですね。