2014年04月30日

千歳湖散策

北海道にもようやく桜の便りが届き始めました。札幌では既にかなり咲いているようなニュースもありましたが、千歳川沿いの桜はようやく蕾がかなりふくらんだかなというところです。

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暖かな陽気に誘われて、美々川の源流でもある千歳湖に行ってきました。お目当てはこちら。

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ミズバショウです。盛りは少し過ぎてしまったのかもしれませんが、千歳湖から流れ出る美々川に沿ってできた湿地に、きれいにたくさん咲いていました。


周りの林では鳥たちも賑やかで、シジュウカラや

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小さなキツツキの仲間のコゲラ

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ちょっと大きめのツグミなどの姿も見えました。

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また、先日人騒がせあったヒオドシチョウと同じく、成虫越冬して春早くから顔を出すクジャクチョウもいました。羽を閉じているとこんなに地味ですが・・・

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パッと開くとこの通り。

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鮮やかなオレンジの羽に目玉模様という派手目なチョウです。


水中に目を落とすと、こんな生き物も見つけました。

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水面からの撮影で分かりにくいと思いますが、ヤツメウナギの仲間「シベリアヤツメ」です。このヤツメは、国内では北海道にしかいない種類で、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。ちょうど産卵に来ていたようで、2匹ずつペアになっている様子が、何カ所か見られました。


今の季節、ミズバショウを見たならこちらも見たい、ということで恵庭の湿地へ移動。
ミズバショウと同じく湿地に咲く、サトイモ科の植物。矢印の先にあるのはザゼンソウです。

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花は、赤茶色の部分が仏焔苞(ぶつえんほう)といって、ミズバショウの白いところと同じです。この中にある黄色いつぶつぶのところが花です。

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仏炎苞の中にある花を「座禅を組んだ“達磨大師”」に見立てたところから「座禅草(別名:達磨草)」らしいです。確かに、そういわれればそれっぽく見えるかも。


ザゼンソウの間には、オスのマガモもヨチヨチと歩いていました。

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暖かくなったと思ったら、一気に動き出した植物や鳥や魚たち。この短期間に起こる連鎖的な生き物たちの動きが、北海道の春の醍醐味かもしれません。



posted by チトセアメ at 19:37| 北海道 ☔| Comment(0) | フィールドのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月28日

今年もウグイ登場!

このところ、春を通り越して一気に夏になったかのように暖かな陽気が続いていますが、そんな陽気に誘われたのか、ついに水中観察窓にも、たちの姿が戻り始めました。昨年観察窓登場ランキング1位に輝いたウグイ

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4月25日に第1号が確認され、その後どんどん増えて今やどの窓にもウグイの姿が見られるほどになってきました。中には鼻先のとんがった、大きなエゾウグイの姿もあります。

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早くも、まだ不完全ながら婚姻色の赤いラインが出たウグイも確認できました。

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昨年は5月1日に最初のウグイが確認されて以来、1週間ほどまた姿が見えなくなって5月8日から本格的に見え始めているので、それに比べると2週間ほど早いと言うことになるのでしょうか。婚姻色が既に出始めていることからも、もしかすると産卵も早いかもしれません。


ウグイのような大きな魚が登場すると、さすがにサケ稚魚は逃げてしまい少なくなってしまいましたが、代わりに色々な種類の魚たちが増え始めました。


ハゼの仲間のシマウキゴリや

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トゲウオの仲間のイトヨ、

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また、2〜3月に連日登場して話題となったアメマスも、今は別の個体が居着いています。

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魚ではありませんが、窓の目の前にはこんな生き物も。

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川底の砂利の中からにょっきり姿を見せているのは、昔、千歳川で淡水真珠の養殖に使われたこともあるカワシンジュガイです。


千歳川の水温も10℃近くまで上昇し、また色々な生き物たちが姿を見せてくれることでしょう。
これからの季節の水中観察窓、本当に楽しみです。

posted by チトセアメ at 15:27| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月23日

葉っぱかな? 葉っぱじゃないよ♪♪♪

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フクジュソウ、クロッカスに続き、ナニワズの黄色い花も咲き始めました。北海道にもいよいよ、待ちわびた花の季節がやってきたようです。


この季節、花以外にもう一つ季節感があるお楽しみが、毎年近くの池に産み付けられるゼリー状に固まったエゾアカガエルの卵や

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房状になったエゾサンショウウオの卵です。

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つい10日前にはこの池も、まだ雪が周りを覆っていて水面に薄氷がはっていたのですが、あっという間に大量の卵が産み付けられていました。

卵の写真を撮っていると、ちょっと変わった生き物を見つけました。エゾサンショウウオの卵が写った下の写真の中に、別の生き物、もっというと昆虫がいるのが分かるでしょうか。

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正解は、赤丸の中です。


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この昆虫、トビケラ(エグリトビケラ?)の仲間の幼虫です。幼虫時代は水中で生活し、ミノムシのように色々なもので巣を作ってその中に住んでいます。このトビケラは、落ち葉をきれいに楕円形に切り取って、大きさ順に並べてくっつけて巣にしているようです。

ちょっとかわいそうですが、分かりやすいように少し陸にあげてみました。

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左側の大きな穴から頭が出てきます。本来は、今上に向いている方が下になります。
水中で頭を出して移動中の写真がこちらです。

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赤い矢印の先にあるのが頭で、黄色い矢印のところに脚があります。
しかし、これだけの巣を作るのはかなりの手間だと思うのですが、どのトビケラも上手に作って隠れています。


帰りがけ、千歳川沿いでこの春初のウグイスの鳴き声も耳にしましたが、負けじと木の上でなく、キセキレイのお腹の黄色もきれいでした。

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いよいよ春本番、水辺も含め生き物たちの動きが活発になってきたようですね。


posted by チトセアメ at 23:00| 北海道 ☔| Comment(0) | フィールドのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月21日

釣りキチ三平40周年

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サケふるの無料スロープでは5月18日(日)まで、釣りキチ三平生誕40年記念展を開催しています。恵庭市にある「ギャラリー三平」からお借りした初刷りの貴重なリトグラフ44点、全て釣りキチ三平です。


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来館された方からは時々、「なぜここで三平?」との声も聞こえてきますが、釣りキチ三平の作者である矢口高雄先生の作品展は、実は今回で5回目になります。また、矢口先生のサイン会を実施したり、年間パスポートのデザインにも釣りキチ三平を使わせていただいたりもしています。いずれも、ギャラリー三平のオーナーでもある北海道矢口会会長・岡部宏志さんのご協力あってのことですが・・・。

今回展示している作品は、40周年記念のタペストリーも含め、ギャラリー三平の所蔵であるにも関わらず、当館で北海道初お披露目となるものです。釣りキチ三平がお好きな方には、数々の名シーンが蘇る充実の作品展となっています。

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また、期間中は釣りキチ三平の漫画と矢口先生のエッセイなど、全て直筆サイン入りで販売も行っています。釣りキチ三平ファンの皆さま、ぜひこの機会をお見逃し無く。


ラベル:釣りキチ三平
posted by チトセアメ at 23:58| 北海道 ☔| Comment(0) | イベントのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月15日

侵入者の正体 !?

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以前もちょっとご紹介しましたが、千歳サケのふるさと館には、車で10分ほど離れたところに別棟の飼育棟があります。ここで稚魚や採卵用の親魚などを飼育しているのですが、常駐するスタッフがいるわけではなく、当番制でほぼ毎日通って魚たちの世話をしています。

スタッフ不在の間は機械警備で24時間状況をモニタし、異常が起きれば電話で連絡がくるシステムになっています。しかしこのところ頻繁に侵入警報が発報するようになり、行ってみると確かに侵入警報のランプが点灯しているものの、何も異常がないという状況が続いていました。

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日中だけならまだしも、早朝や時に深夜も警報が出てその度に電話で起こされるため、あまり続くとこちらも参ってしまいます。何とか原因をつきとめようと、じっくりと室内を確認することにしました。


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しばらくすると、窓の近くで何か小さなものが動くのが目に入りました。
近づいてみるとそこにいたのは・・・

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先日、このブログでご紹介したヒオドシチョウでした。とりあえず、窓を開けてやると羽を広げて飛び立っていきました。

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しかし、こんな小さなチョウ1頭で警報が出るものでしょうか?
もう少し探してみると、いやはや驚いたことにヒオドシチョウは、1頭どころではなく次々に見つかりました。成虫越冬のこのチョウ、冬を越すために飼育棟のすき間に潜り込み、暖かくなってきたので飛び回るようになって警報にひっかかったのかもしれません。

疑わしきは何とやらと言いますし、まだ寒い中、少しかわいそうな気もしましたが、一応見つけたチョウは全て外に放しました。帰りがけに飼育棟の外を見ると。

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屋根と建屋のつなぎのあたりにとまるヒオドシチョウを発見。やっぱり外が寒くて、中に戻りたいのでしょうか。

その後、警報は今のところ出ていませんので、原因はチョウの線が色濃くなってきましたが、でも、夜中にも警報が出ていたのもチョウのせい?

もう少し、様子を見る必要がありそうです。







ラベル:陸生昆虫
posted by チトセアメ at 23:59| 北海道 ☔| Comment(0) | ちょっと裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月14日

ちょう“サメ”?なんです

サケふるの受付カウンター横にあるこちらの水槽では、今、チョウザメの赤ちゃんを展示中です。

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先日お話ししたアムールチョウザメの採卵は、結局卵が出ないままに終わってしまったはずなのに・・・・
実はこちらは、北海道大学から少しお譲りいただいたベステルチョウザメの赤ちゃんなんです。まだ4〜5cmほどしかないですが、もう立派に親とほぼ同じ姿をしています。


そこで水槽に付けていただいたイラストには

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うーん、素敵です。特に、ちょっと悪そうなこの表情が。
細かいこと言えば、チョウザメはサメではないんですが、そのあたりは目をつぶっていただきましょう。このイラストの作者は受付のMさんですが、これからも時々、腕自慢の受付の皆さんのイラストが登場することがあると思いますのでお楽しみに。


ちなみに、本当のチョウザメの赤ちゃんの姿はこんな感じです。

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確かに、目つきがイラストとよく似ているかも。
あっという間に大きくなってしまうので、興味のある方はぜひお早めにご覧ください。

ラベル:チョウザメ
posted by チトセアメ at 22:52| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月08日

畑のハクチョウ

ハクチョウ飛翔


最近よくハクチョウの渡りを目にします。
淡水化物さんからも、郊外の畑に大群がいたとの情報をいただき、ちょっと探しに行ってきました。それほど大きな群れは見つけられませんでしたが、あちこちに数十羽くらいずつの群れがありました。

畑のオオハクチョウ



渡りの前に、一生懸命エサを食べているようで、後ろ姿は相変わらず美しいですが、

羽を広げるオオハクチョウ



顔やお腹周りは泥だらけです。泥の中に顔を突っ込んで、なりふり構っていない姿は、自然の厳しさを教えてくれているようです。

採餌中のオオハクチョウ



オオハクチョウ以外にも、オオヒシクイの群れも見つけました。

オオヒシクイの群れ



ついでにちらっと、千歳川沿いも散歩してみると、キンクロハジロやヒドリガモの姿も見かけました。

キンクロハジロ


ヒドリガモ



先日サーモンパークで見かけたベニヒワの群れも、まだウロウロしていました。
今回はお腹の赤がきれいなオスと思われる1羽が撮れたのでちょっとだけ。

ベニヒワ♂



冬鳥たちは旅立ちの、そして夏鳥はそろそろ戻ってくる時期でもあります。
入れ替わりのこの季節、色々観察して楽しみたいと思います。


ラベル:野鳥
posted by チトセアメ at 22:44| 北海道 ☔| Comment(0) | フィールドのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月06日

地べた目線の写真展


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3月1日の春季オープンから、野生動物フォトグラファー・徳田龍弘氏による「地べた目線の写真展」を開催しています。

徳田氏は野生生物観察をライフワークとし、北海道爬虫両棲類研究会会長も務めていらっしゃいます。
爬虫類、両生類を中心に、様々な野生動物をテーマにした写真作品を撮影されていますが、本写真展ではその中から20点を展示しています。

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爬虫類・両生類はちょっと苦手、という方もいらっしゃるかもしれませんが、野生生物の目線で撮影された、生きものたちの生命のきらめきと徳田氏の深い愛情が感じられる作品をご覧いただけば、また違った見方ができるかもしれません。

なお、会場では徳田氏の著書『北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑』(北海道新聞社・2011年 \1,575)も販売中です。

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会期中は、徳田氏のご厚意で値段そのままで販売しております。
写真展は4月13日(日)までです。まだお持ちでない方は、この機会にぜひお手にとってご覧下さい。


posted by チトセアメ at 07:00| 北海道 ☔| Comment(0) | イベントのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月05日

春なのに真っ白

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昨日の日中は、こんな風に鯉のぼりが泳ぐサーモンパークだったのですが、一夜明けて今朝は・・・・・


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このとおり、雪で真っ白になってしまいました。4月というのに吹雪です。こんな天気でも、ご来館くださった皆さま、本当にありがとうございました。

このところ、毎年のように4月にも結構な積雪がありますが、今年も例外ではなかったようです。
でも、やはり4月、日射しが出るとあっという間に雪は解けていきました。
サケ稚魚の放流を行っている小川沿いの解けた雪の中からは、クロッカスのつぼみが顔を出しています。

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中には、こんなに膨らんでいるつぼみもありました。

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なんだかんだいっても、花開く春はすぐそこまできているようです。

posted by チトセアメ at 23:59| 北海道 ☔| Comment(0) | 日々雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月03日

リニューアル工事中!


サーモンパークへ向かって国道337を車で走っていると、駐車場の手前でこんな看板を目にします。

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実は4月1日から、道の駅・サーモンパーク千歳は、リニューアル工事のため休業中なのです。賑わっていた売店もお休み。

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トイレもご使用いただけません。

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道路看板の「休中」の言葉が紛らわしいですが、お休みなのは「道の駅」であって、「千歳サケのふるさと館」は、変わらず開館いたしておりますので、お間違いの無いようお願いします。



そんな道の駅で、本日小さな鳥の群れを見かけました。雪の上に落ちたナナカマドの実をつついているようです。

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スズメかなと思いきや、頭のてっぺんというか前頭部というかが赤くなっています。どうやら「ベニヒワ」のようです。ベニヒワは夏に北アメリカ大陸北部などで繁殖しますが、日本には越冬のため、本州中部以北に飛来します。その数は年によって大きく変動するらしいのですが、今年はベニヒワが多い5年ぶりの「当たり年」だとか。

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頭の赤がとてもかわいらしいですね。大きさもスズメより一回りほど小さく、エサを食べたり水を飲んだりしている様子は、見ていて飽きません。しかし、そのお楽しみを邪魔したのは。

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ヒヨちゃん(ヒヨドリ)でした。彼らもナナカマドの実を狙っていたようで、名前の由来ともなった「ヒーヨ! ヒーヨ!」という甲高い鳴き声を上げながら飛び回り、せっかく集まっていたベニヒワを蹴散らしてしまいました。残念。


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道の駅リニューアル後も、こうした鳥たちの営みが続く場所であって欲しいですね。

ラベル:野鳥
posted by チトセアメ at 23:29| 北海道 ☔| Comment(0) | 日々雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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