暖かな陽気に誘われて、美々川の源流でもある千歳湖に行ってきました。お目当てはこちら。
ミズバショウです。盛りは少し過ぎてしまったのかもしれませんが、千歳湖から流れ出る美々川に沿ってできた湿地に、きれいにたくさん咲いていました。
周りの林では鳥たちも賑やかで、シジュウカラや
小さなキツツキの仲間のコゲラ
ちょっと大きめのツグミなどの姿も見えました。
また、先日人騒がせあったヒオドシチョウと同じく、成虫越冬して春早くから顔を出すクジャクチョウもいました。羽を閉じているとこんなに地味ですが・・・
パッと開くとこの通り。
鮮やかなオレンジの羽に目玉模様という派手目なチョウです。
水中に目を落とすと、こんな生き物も見つけました。
水面からの撮影で分かりにくいと思いますが、ヤツメウナギの仲間「シベリアヤツメ」です。このヤツメは、国内では北海道にしかいない種類で、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。ちょうど産卵に来ていたようで、2匹ずつペアになっている様子が、何カ所か見られました。
今の季節、ミズバショウを見たならこちらも見たい、ということで恵庭の湿地へ移動。
ミズバショウと同じく湿地に咲く、サトイモ科の植物。矢印の先にあるのはザゼンソウです。
花は、赤茶色の部分が仏焔苞(ぶつえんほう)といって、ミズバショウの白いところと同じです。この中にある黄色いつぶつぶのところが花です。
仏炎苞の中にある花を「座禅を組んだ“達磨大師”」に見立てたところから「座禅草(別名:達磨草)」らしいです。確かに、そういわれればそれっぽく見えるかも。
ザゼンソウの間には、オスのマガモもヨチヨチと歩いていました。
暖かくなったと思ったら、一気に動き出した植物や鳥や魚たち。この短期間に起こる連鎖的な生き物たちの動きが、北海道の春の醍醐味かもしれません。