といっても、今月初めにニュースになった
円山動物園さんのホッキョクグマ「ポロロ」と「マルル」のお話しではありません。サケふるのホッキョクグマさんのお話しです。
そんなのいたっけ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、サケふるのホッキョクグマといえばこちら。
千歳市に姉妹都市のアンカレッジ市から、友好の証として1992年7月に贈られた大迫力のホッキョクグマの剥製です。当初は新千歳空港の国際線ロビーにあったのですが、空港の改修に伴い
2006年3月にサケふるにやってきました。立った状態で高さおよそ2m60p。受付のKさんが並んでみてもこの通り。
記念撮影のスポットとしても人気はありましたが、この度、諸々の事情によりお引っ越しすることになりました。これだけの巨大な剥製、どのようにして動かしたのか。閉館後の夜の作業を少しご紹介します。
まずは、作業をされる皆さんが段取りの確認です。
作業しやすいよう、最初にケースごと前に引っ張り出します。底以外全面ガラス張りなので、重量は相当なものです。
移動する場所にシートを敷き
ケースの下に板を噛ませて、コロとなる短い鉄筋を並べて移動させていきます。
後ろ側に作業するための十分なスペースが出来ました。
次は背中側のガラスを外し、中に入って足下にある作り物の雪をきれいにかき集めます。



そして、ついにガラスケースからホッキョクグマさんが解き放たれました。


こうして直に見ると、やはり迫力が違います。
ここまでくればもう一息。特製の担架にクマさんを横にして乗せます。


そしてしっかりと固定し、梱包します。



剥製自体は意外に軽く、大人2〜3人で運べそうなくらいでしたが、慎重にサケふるの出口から運び出します。



トラックに積み込まれ、まずは引っ越し先にホッキョクグマさんだけ先に運んでいきます。
さて、館内では引き続きケース運搬の準備が進みます。残ったガラスを全て外し、木枠の回りにシートを巻いていきます。



最後はホッキョクグマを下ろして帰ってきたトラックに木枠を積み込み、作業完了です。


この間、およそ2時間弱。さすが、プロのお仕事。丁寧且つ迅速でとても参考になりました。まだこの後、作業をされる皆さんは引っ越し先で設置作業をこなすのですから大変です。
ところで、ホッキョクグマさんのお引っ越し先はどこかといえば
千歳市役所の市民ロビー、螺旋階段を上った先の中2階です。ただでさえ大きなホッキョクグマが上から見下ろす姿は、見事に元に戻ってというより、以前にも増して迫力を感じました。
千歳市役所に行かれた際は、ぜひ会いに行ってあげてください。
笩
posted by チトセアメ at 20:10| 北海道 ☔|
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ちょっと裏話
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