2014年03月31日

今日もアメマス

昨日のサケぶろでご紹介したアメマスですが、今日もこの通り水中観察室に姿を見せていました。

常連君



でも、昨日と異なっていたのは、もう1匹、新たなアメマスが加わっていたことです。

新人君



常連のアメマスと同様に50cmを超える大きなオスのアメマスです。ただ、常連君に比べるとかなりスリムで、太陽光線が当たるとキラキラと魚体が輝く、美しい個体でした。

新人君



新人君、しばらく常連君とは別の窓で泳いでいたものの、突然すーっと上流の方へ移動し、常連君と一緒の窓へ。

DSCN0016.JPG



しかし、さすがは縄張り意識の強いアメマスです。
先住権?ともいうのかどうか、常連君があっという間に新人君を追っ払ってしまいました。
隣の窓に移った新人君ですが、お昼頃にはもう姿が見えなくなっていました。

常連のアメマス君、これからも色々な色々な話題を展開させてくれるでしょうか。
楽しみです。



ラベル:アメマス
posted by チトセアメ at 23:40| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月30日

居続けています

ここ数日で雪解けも一気に進み、あれほど大きかった雪山も、みるみる小さくなってきました。
水中観察室では、サケ稚魚の姿が少しずつ増え始めています。

DSCN9982.JPG


DSCN9995.JPG



窓に寄った砂利の中に隠れている稚魚の姿も、窓ガラス越しに観察できます。

DSCN9997.JPG



小さなサケ稚魚たちと比べて、一際大きくて目立つ魚もいます。

DSCN9993.JPG


50cmほどはある、立派なオスのアメマスです。
このアメマス、サケの稚魚を狙っているのか、観察窓の潜水清掃があった日に一度姿を消したものの、3月20日から10日ほど窓の前に居続けています。


DSCN9988.JPG


上の写真の通り、吻端が白いのと背中に丸い傷が治ったような跡があることで見分けることが出来ます。それにしても、同じアメマスがこんなに長い間居続けているのは、開館以来初めてかもしれません。

いつまでいてくれるのか分かりませんが、ご来館の際には皆さんも、アメマス見つけてくださいね。



posted by チトセアメ at 23:45| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月29日

早春の千歳川散歩

雪解けの千歳川


今年はまだまだ雪深い千歳ですが、ようやく少しだけ春らしい陽気になってきました。その陽気に誘われ、久しぶりにちょっと千歳川沿いを散策しました。


まず見つけたのはこちら。

千歳川のフキノトウ


雪の解けた川岸では、あちこちでフキノトウが顔を出し始めていました。



サケの稚魚


川の中を覗くと淀みに群れるサケの稚魚たちです。上流の千歳さけます事業所からの放流も始まっているようで、結構大きな稚魚が泳いでいました。



暖かな日射しに、意外にも虫の姿も見かけました。
雪の上にもかかわらず、随分たくさん飛んでいたのはユスリカの仲間です。

ユスリカの仲間



雪の上を歩く、小さなクロカワゲラの仲間も見つけました。

クロカワゲラの仲間




雪の無くなった道の上では、早くも忙しそうにエサを運ぶクロヤマアリ?の姿も見つけました。

エサを運ぶアリ



メス3羽と一緒にちょっとしたハーレム状態のコガモも見かけました。ぬくぬくと日向ぼっこのようです。

コガモ




ひとしきり川沿いを歩いた後、青葉公園の中を抜けていると何やらカラスが騒がしくしていました。近づいてみるとカラスは逃げましたが、「チョッ、チョッ!」という感じの鳴き声が聞こえてきました。よく見ると木の幹に動く姿が。


木の幹を下りるエゾリス


エゾリスでした。カラスとエサとなりそうな何かを奪い合っていたのでしょうか。
スルスルッと木を下りると雪の上を少し走り、私に気が付いたのか、何と突然二本足で立ち上がってじっとこちらを見ています。


立ったエゾリス



う〜ん、なかなかかわいい。
でも、しばらくの対面の後、すぐに走り去ってしまいました。

エサを運ぶアリ




さてさて、久しぶりの散策もなかなか楽しめました。
これからの季節、さらに色々な生き物たちとの出会いを期待してしまいます。


posted by チトセアメ at 20:42| 北海道 ☔| Comment(0) | フィールドのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月28日

ホッキョクグマのお引っ越し

といっても、今月初めにニュースになった円山動物園さんのホッキョクグマ「ポロロ」と「マルル」のお話しではありません。サケふるのホッキョクグマさんのお話しです。

そんなのいたっけ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、サケふるのホッキョクグマといえばこちら。

ホッキョクグマの剥製



千歳市に姉妹都市のアンカレッジ市から、友好の証として1992年7月に贈られた大迫力のホッキョクグマの剥製です。当初は新千歳空港の国際線ロビーにあったのですが、空港の改修に伴い2006年3月にサケふるにやってきました。


立った状態で高さおよそ2m60p。受付のKさんが並んでみてもこの通り。

ホッキョクグマの剥製とKさん



記念撮影のスポットとしても人気はありましたが、この度、諸々の事情によりお引っ越しすることになりました。これだけの巨大な剥製、どのようにして動かしたのか。閉館後の夜の作業を少しご紹介します。


まずは、作業をされる皆さんが段取りの確認です。

打ち合わせ中



作業しやすいよう、最初にケースごと前に引っ張り出します。底以外全面ガラス張りなので、重量は相当なものです。

移動する場所にシートを敷き

作業開始



ケースの下に板を噛ませて、コロとなる短い鉄筋を並べて移動させていきます。

コロで移動



後ろ側に作業するための十分なスペースが出来ました。

初期移動完了




次は背中側のガラスを外し、中に入って足下にある作り物の雪をきれいにかき集めます。

ガラス外し雪掃除きれいになった足下

そして、ついにガラスケースからホッキョクグマさんが解き放たれました。

引き出されたホッキョクグマ引き出されたホッキョクグマ


こうして直に見ると、やはり迫力が違います。

ホッキョクグマの剥製とKさん



ここまでくればもう一息。特製の担架にクマさんを横にして乗せます。

まずは横に向けてゆっくり倒します



そしてしっかりと固定し、梱包します。

横になったホッキョクグマ紐で固定し緩衝材を巻き付けます


剥製自体は意外に軽く、大人2〜3人で運べそうなくらいでしたが、慎重にサケふるの出口から運び出します。

ゆっくりと運びます最初の自動扉を抜けましたいよいよ外へ


トラックに積み込まれ、まずは引っ越し先にホッキョクグマさんだけ先に運んでいきます。

トラック積込み



さて、館内では引き続きケース運搬の準備が進みます。残ったガラスを全て外し、木枠の回りにシートを巻いていきます。

最後のガラスを外し木枠を倒して床面を梱包木枠の上面を梱包


最後はホッキョクグマを下ろして帰ってきたトラックに木枠を積み込み、作業完了です。

4人で運び出しトラックへ


この間、およそ2時間弱。さすが、プロのお仕事。丁寧且つ迅速でとても参考になりました。まだこの後、作業をされる皆さんは引っ越し先で設置作業をこなすのですから大変です。


ところで、ホッキョクグマさんのお引っ越し先はどこかといえば

市役所市民ロビー



千歳市役所の市民ロビー、螺旋階段を上った先の中2階です。ただでさえ大きなホッキョクグマが上から見下ろす姿は、見事に元に戻ってというより、以前にも増して迫力を感じました。

娘とホッキョクグマ



千歳市役所に行かれた際は、ぜひ会いに行ってあげてください。


posted by チトセアメ at 20:10| 北海道 ☔| Comment(0) | ちょっと裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月24日

稚魚の放流体験やってます

ふるさと館では3月1日から5月31日まで、
毎日11時、14時にサケ稚魚の放流体験を行っており、
ふるさと館にご入館された方はどなたでもご参加できます。

今日の午前中STVラジオのランラン号がやってきて、
田付美帆さんと放流体験についてお話ししました。

runrungo.jpg

生放送が終わった後、
田付さんたちに稚魚の放流体験をやっていただきました。
3,4年後、親ザケとなって無事千歳川に帰ってくるといいですね。


ところで、放流体験の前にサケの稚魚がどのように旅をするか説明しますが、
最近タッチャンは新しいギャグを交えて話をしています。
私が聞く時は、いつも冷たい空気が流れるのですが…台風
ウケた日はとてもうれしそうです!


ふるさと館より上流にあるさけますセンターでは、
3月中旬から4月中旬にかけて3千万匹のサケ稚魚を放流しています。
これからふるさと館の水中観察窓でも、たくさんの稚魚が見られることでしょう。

posted by りかちゃん at 19:13| 北海道 ☔| Comment(2) | イベントのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月18日

アムールチョウザメ人工授精に挑戦

サケふるでは2007年から、北海道大学の足立先生のご指導のもとに、大水槽に展示しているチョウザメの人工授精に挑戦しています。
これまで2009年2011年、そして2013年と採卵に挑戦し、ようやく昨年は多数のアムールチョウザメの稚魚をふ化させることに成功しました。

アムールチョウザメの親魚は大水槽にオス・メス各2匹います。前回はオス2匹から採精、メスの1匹から卵が採れました。今回はオスと前回卵が採れなかったメスから採卵を試みます。今回も北海道大学の足立先生と、学生さん達の全面的なご協力のもとに行いました。

まずは大水槽から取り上げたチョウザメたちを、扱いやすいようにバックヤードに臨時設置した水槽に移動します。


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オスの採精は、総排泄孔から注射器の先に付けたチューブを入れて、精液を吸い出します。

P3120006.JPG


前回の時よりちょっと薄めでしたが、今回も2匹とも精液を採取することが出来ました。


メスは卵の成熟度を確認するため、お腹を少し切って

P3110218.JPG


やはり注射器の先に付けたガラス管を入れて吸い出します。

P3120021.JPG


P3120025.JPG



そして針と糸で縫い合わせます。

P3120034.JPG


最後の仕上げはこちら。

P3120035.JPG


傷薬のオロナイン軟膏を塗って完了です。見た目は結構痛々しいですが、でもこれで問題無く元気に泳ぎます。


今回、卵の状態も良さそうだったのですが、残念ながらメスの排卵が起こらず、人工授精にはいたりませんでした。採取した精液は液体窒素で凍結し、次回以降の採卵で精子が採れなかったときのため保存します。

今回頑張ったメスは、お腹の手術跡がまだ残っているので大水槽でもすぐ分かると思います。
気になる方は、傷の状態など確認してみてください。


ラベル:チョウザメ
posted by チトセアメ at 01:28| 北海道 ☔| Comment(0) | サケふるの生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月11日

サケ稚魚増えてます (2014年3月11日のつぶやき)




posted by チトセアメ at 12:21| 北海道 ☔| Comment(2) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

親子の登場

2月の整備休館が終わり、3月1日よりサケふるは無事オープンしました。
サケの稚魚放流体験は5月31日まで、11時〜、14時〜の1日2回やってます。
また、無料スペースでは4月13日まで、野生動物フォトグラファー・徳田龍弘さんの写真展
地べた目線の写真展」を開催しています。

さて、水中観察室ではサケの稚魚が見られ始めました。
まだ数匹と少ないですが、これから徐々に増えていくでしょう。

そして本日閉館後、
館長から「今観察窓の『掃除しない窓』のところにいるのはサケじゃないかな?」
と話があり、サケ、それともブラウン?と思いながら、すぐ見に行きました。

sake201403.jpg

藻が付いて見づらいですが、メスザケでした!
前回見られたのは2月13日なので、約3週間ぶりの登場です。
そして、下流側へ去ろうとするところを慌てて撮りましたが、
ボケてしまいました。スミマセン。

sake201403b.jpg

一見ブラウンですが、間違いなくサケですからね。
またの登場を期待します。

ちなみに、親ザケが一番遅く観察された日は2001年4月7日、
きれいなオスでした。
13年前の記録は、未だ破られておりません。
posted by りかちゃん at 19:36| 北海道 ☔| Comment(0) | 水中観察室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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