昨年末まで順調だったのですが、新春オープンの日に1匹横たわってしまい、その後は次々と・・・・という感じでした。飼育日数は130日で、過去最長の162日にはおよばず、歴代4番目の飼育記録となりました。
代わってエントランスの水槽に入ったのは、サケふる初登場の種類を含むチョウザメ4種・6匹です。パッと見は似ていますが、よく見るとそれぞれに個性的。では、ちょっとだけ紹介を。

こちらはシロチョウザメ。これまでもサケふるで展示してきた種類です。顔つきはお馴染みですが、この子はウロコの模様が目立ってすごくきれいです。北アメリカに生息しています。
ここからの3種は、当館初登場のニューフェイスたちです。

こちらはバイカルチョウザメです。シベリアチョウザメの亜種でロシアのバイカル湖と周辺の河川に生息しています。体が茶色っぽく鼻先(吻)が長いのが特徴です。尾ビレの上葉もスラッと長く、スマートでかっこいいです。この水槽の中では、一番速く泳ぐようです。

こちらがロシアチョウザメ。カスピ海や黒海、ドナウ川などロシアやヨーロッパに生息し、サケのように海と川を行ったり来たりもします。お腹を見てみると

このように黄色いのが特徴です。顔つきも少しゴツゴツして鼻先が短いですね。

そして最後はオオチョウザメです。こちらもカスピ海や黒海、アドリア海などに生息します。成熟するまでに20年以上かかるらしく、卵を塩漬けにした「キャビア」は、チョウザメの中でも高値らしいです。
では、それぞれの横顔も見てみましょう。違いがよく分かるのではないでしょうか。




写真上段左がシロチョウザメ、右がシベリアチョウザメ、下段左がロシアチョウザメ、右がオオチョウザメです。いずれのチョウザメも、京都水族館さんからお分けいただきました。ありがとうございました。
まだどの子も大きさは30〜50cmほどですが、いずれの種も1mを超え、オオチョウザメでは7mを超える記録もあるようです。みんな食欲旺盛で、目に見えて大きくなってきている気がします。
大水槽に泳ぐアムールチョウザメとシロチョウザメ、ベステル、そして当館生まれのチョウザメの赤ちゃんたちともども、よろしくお願いいたします。