午前中は林道を走った先にある、別棟の飼育棟での作業でした。
この周辺は昨日見損ねたオジロワシが見られることもあり、前方同様に周りも良く注意しながら運転していました。行く途中には結局何も見つけられませんでしたが、飼育棟の近くの雪の上には、エゾユキウサギの足跡がありました。
帰りも結局何も見つけられないまま、間もなく林道が終わろうとした頃、林の中で何か動くのが目の端に入ってきました。

写真中央辺り、鳥が2羽いるようでした。さらによーく見てみると。
どうやらモズが獲物のシジュウカラらしき小鳥を運んできて、食べているようです。
モズには「はやにえ(早贄)」と呼ばれる、捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟んだりする習性があります。秋に多く見られるらしく、冬用のエサを貯蔵しているとか縄張り宣言しているとか諸説あるらしいですが、なぜこのようなことをするのか良く分かっていないようです。
今回も鳥を枝の又にはさんで、鋭いクチバシで引きちぎって食べていました。かなりショッキングであまり気持ちの良い映像では無いかもしれませんが、個人的にはとても興味深いシーンでした。
しばらく見入っていましたが途中で撮影に気がつかれてしまい、モズは「はやにえ」とせずにエサの鳥を持ち去って飛んでいきました。ほとんどエサと体格差がないのに、軽々と運ぶ様子は、まさに小さな猛禽類と呼ぶにふさわしい力強さでした。
北海道でモズは、どちらかといえば夏鳥で、冬に目にすることはめったにないのですが、年の最後にこんな場面に出会えるとはラッキーでした。
新しい年も良いことありそうです。ちなみに、明日の元旦は2014年最初の出勤です。
では皆さま、良いお年をお迎えください。
ラベル:野鳥