高圧電源を使っているため、館全体を停電にして定期的に検査をしているのです。
といっても、館内が真っ暗闇になるわけではありません。
実際に停電になったときと同様に、非常用の照明は点いています。
これが意外に明るく、また普段は見られない幻想的な光と影の模様をつくり、
館内を不思議な雰囲気にしてくれます。
こちらは、大水槽のところです。
非常照明が天井の金網の上から照らしているため、網目模様を作り出しています。
なんだか、刺し網か何かをかけているような雰囲気ですね。
日本海水槽の前にも、同様の影ができていました。
水中観察室はご覧の通り。日中よりも明るいくらいです。
地下ということもあって、非常用の照明も少し多めにしているのかもしれません。
通路部分も、なかなかきれいでした。こちらは、渓流水槽のところです。
そして、こちらは水中観察室に行くプロムナードです。
水紋のようだったり、扇状だったり、様々な光の模様が描かれていました。
館内照明の模様などは、普段から所々にあっても面白いかもしれないと、思って
しまいました。
幻想的な光の他にもう一つ、通常時と違うのは全くの「静寂」です。
全てのポンプが停まり、機械音も水の流れる音もなくなって静まりかえった館内は、
普段は全然気にならなかった音が、いかに大きかったかを気づかせてくれます。
ほんの15分ほどの時間がずいぶん長く感じましたが、たまにはこんな雰囲気も良い
ものです。
試験終了後はまた喧噪が戻り、全ての水槽を回り機械類や水槽内の異常がないかを
バタバタと確認して歩きました。
皆さんも、ご来館時に停電になったら、この風景をご覧いただけます。
でも、できればそいうことは無い方が良いですね。