ここ1週間ほど、水中観察室ではブラウントラウトの産卵行動が続いています。
最初に現れたのは写真のペアで、メスは海から上ってきたのかのような、銀色の
体色をしていました。
その後、大小色々な個体が現れ、本日は合計5個体が確認できました。
今のところ、ちょくちょく産卵行動らしき様子が見られるのは、こちらのペアです。
でも、あちこちに産卵床を掘ってはいるのですが、肝心の産卵の瞬間は、まだ確認
できていません。やたらと掘り返しているため、こんなことも起きました。
赤丸のところにブラウンのメス、矢印のところ、分かるでしょうか。
アップにしてみると
卵径も大きく、どうやら先に産卵してあったサケの卵が掘り出されてしまった
ようです。さすがにこの時期、サケのメスの姿はなく、どうにも守ることは
かなわなかったようです。
このブラウンのメス、もう少し観察するとこんなことにも気がつきました。
丸の中や矢印のところに、サケに寄生するエゾビルがくっついています。
特に腹ビレの丸のところは、5匹ほどがまとまっているようでした。
宿主となるサケがいなくなるこの季節、寄生生物のエゾビルにとって、ブラウン
の存在はありがたいものなのでしょうか。
このブラウンたち、もう少しの間は居着いてくれそうです。
時々、ライブカメラの前にも登場していますので、お時間合いましたら、ちょっと
のぞいてみてください。
ラベル:外来種